淡路瓦ってなに?
淡路瓦は、幾多の時代と社会の変遷のなか、400年の歴史を刻んだ伝統工芸的地場産業です。 その間、先人から子々孫々へと受け継がれ、知恵と美意識に磨かれた瓦の形状は、実に数千種類にも及んでいます。 日本の屋根を代表する淡路瓦として、その巧みな組み合わせにより、あらゆる建築物、建築様式に飽きることのない詩情と普遍美を表現し、都市の街並や田園風景にしっとりとした調和と奥深い情緒を生み出します。
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写真は淡路いぶし瓦 炭素の被膜を表面に付着させる手法で発色。すべてが自然素材です。
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写真は陶器平板瓦 釉薬をかけて焼成して色を出します。
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鉄にサビにくいようアルミ・亜鉛・ケイ素でメッキ加工した物
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セメントに人工繊維を混ぜたもの
断熱性が優れている瓦は快適。夏は涼しく、冬は暖かく。
夏、直射日光にさらされる屋根はとても高温になります。外気温が35℃のとき、屋根材の表面は60~70℃になり、その熱が小屋裏に伝わります。断熱材が不十分だと2階の部屋がエアコンが効かないなどの暑さにつながります。
◎瓦は7~8℃も温度を下げる
金属や化粧スレートなど他の屋根材と比べ、粘土瓦は素材自体、工法自体の断熱性が高いのが特徴です。小屋裏(天井から上)の温度上昇を抑え、それだけで7~8℃も小屋裏の温度が低くなります。夏場に2階が暑くてたまらない場合、金属や化粧スレートの屋根を粘土瓦に葺き替えるだけで「涼しくなった」と実感できます。
◎冬は暖かい粘土瓦
逆に冬場、瓦は暖房の替わりにもなります。日中に瓦に蓄えられた熱が日没後の温度低下を緩やかにしてくれます。瓦屋根は「夏すずしくて、冬暖かい」屋根材といわれます。瓦屋根は冷暖房の負荷軽減にもつながるエコな屋根材です。
◎空気層は結露の防止に
瓦屋根の空間は、断熱効果の他にも大きな役割を果たします。そこから水分を放出し、建物を傷める大きな原因「結露」を防止しています。
※湿気で野地板が腐敗してしまう事があります。
ここがポイント!
- ◎瓦屋根は夏涼しくて冬暖かい
- ◎夏場は小屋裏温度が7~8℃も低下
- ◎瓦の湿度調節機能で家が長持ち
遮音性が優れている
◎遮音性について
1分間の雨音測定実験で、粘土瓦は49.5デシベル、化粧スレート56.5デシベル、金属屋根63.5デシベルとなりました。音を伝えにくい粘土瓦は雨の日でも静かな快適空間を作ります。
参考:騒音レベルは「粘土瓦:静かな住宅地、化粧スレート:劇場のざわめき、金属瓦:普通の会話」
◎透過損失について
空気音遮断性能試験の結果、粘土瓦の遮音性は透過損失が28.0dB。
粘土瓦の優れた遮音性が認められます。
経済性が1番優れている瓦は経済的。20年で110万円の節約に
“瓦がお得”な秘密は、素材や色の耐久性と、メンテナンスの容易さ。他の屋根材と比較すると、築10年後、20年後のメンテナンス費用がほとんどかかりません。屋根工事店に定期的な点検を任せておけばなお安心です。
◎素材の耐久性
土を焼きしめた瓦素材は、とても安定した物質です。紫外線による劣化やサビによる腐食などはありません。外装材として極めて高い耐久性を持っています。
◎色の耐候性
粘土瓦が他の屋根材と違う点の一つは「塗装していない」ということです。どんなに良質な塗装を施しても、太陽が発する紫外線は塗装を劣化させていきます。そして長年のうちには雨に流され、塗装は落ちてしまします。でも粘土瓦の色は、釉薬を焼き付けたり、燻化により炭素膜を作って色を出しています。炭素膜の色は経年劣化をしますが、「塗装が落ちる」ことはありません。
◎メンテナンスの容易さ
粘土瓦は約30cm四方のパーツです。アンテナ工事やソーラー工事の屋根上の作業でもし瓦が割れてしまっても、1枚から差し替えが可能です。
ここがポイント!
- ◎瓦素材はほとんど劣化しない。
- ◎瓦は「塗装」ではないから色が長持ち。
- ◎メンテ費用が安く、結果的にお得!
淡路瓦紹介ムービー
淡路瓦の象徴「淡路いぶし瓦」
- 淡路島の良質な粘土を使用し、独特の焼成方法や燻化条件(色を出す工程)によって生まれる、いぶし銀のような深い光沢を持つ瓦!
- 「塗装していない」自然素材を使っているので体にやさしい瓦!
- ライフスタイルの変化に応じた数千種類の豊富な形状→様々な屋根に対応可能!