製造から工事(メンテナンス)までの流れ
いぶし瓦ができるまで
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原土調合
淡路でとれる厳選された土を使用しています。
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粉砕
土の粒度を均一にならします。
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加水混練
原土の変化にあわせて、水分を調整します。
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ネカシ
水分の混ざり具合が均一になります。
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真空・土練・押出し
技術者のカンと経験で粘土のクセを読み、調整。ここで出来具合の70%が決まります。
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成形
一定の圧力(10~40t)を加えて、形を整えます。
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乾燥・平ボシ
季節の変化による歪みがでないように乾かします。
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はけ土
はけ土(微粒子のクレーを水に溶いたもの)を塗布し、表面をなめらかにします。
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焼成
均一に焼きあがるように、温度調整は1,000℃以上で自動制御しています。
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燻化
密閉状態で生ガスを使用して燻化。この段階で、いぶし瓦の色艶が決まります。
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冷却
冷却温度を管理し、適正温度で冷却します。
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検査
技術者が形状を調べ、機械が歪みを検査。常に二重のチェックをします。
品質試験
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耐寒試験
淡路瓦メーカーでは唯一凍害試験機を持ち、-30℃で随時試験を行い、耐寒性の検査をしています。
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耐圧試験
耐圧試験ではJIS規格の1500Nを超える2500Nを常時だしています。(1Kgf=9.8N)
地震・台風に強い ガイドライン工法
高品質な瓦と優れた施工方法。この二つが揃ってはじめて、安心・快適な瓦屋根ができあがります。 緑窯業では、最新の実験データに基づいた「ガイドライン工法」を推奨。 そのメリットは、従来の施工法に比べて耐震性・耐風性が飛躍的にアップしたことです。 今回の耐震実験では、阪神・淡路大震災や発生が危惧される東海大地震クラスの揺れにも耐えることが証明されました。
安心安全の瓦工事店のご紹介
緑窯業が信頼してお取引している日本全国の瓦工事店様のご紹介です。
私たちが目指すはお客様から真っ先に頼りにされる瓦屋根の専門医です。
確かな施工技術に裏打ちされたまごころサービスと、お客様の地元の工事店だからこそのフットワークの良い
細やかなアフターサービスでお客様に、安心・安全で高品質な瓦屋根工事をご提供します。
住むなら、丈夫な家がいい
瓦屋根の家は、丈夫な家
住むなら、丈夫な家がいい。自身にも台風にも安心な家がいい。柱は太い方がいいし、壁だって多い方が安心。
重くても軽くても耐震性は同じ
建物は重さに応じて設計されています。建築基準法では、「重い建物」も「軽い建物」も、それぞれの重さに応じて設計されるので、完成した家の耐震性は同じになります。
丈夫な家は余力がある
では、どちらの建物が「丈夫な家」でしょうか。答えは明らか、「重い建物」です。「重い建物」には柱や筋交い、壁が多く、地震の揺れに対して”余力”があるからです。
実証された瓦の家の耐震性
では、「重い建物」とはどんな家でしょうか。それは瓦屋根の家。「丈夫な家」=「重い屋根の家」=「瓦屋根の家」なのです。
実はこれは、建築基準法による分類です。「重い建物」「軽い建物」は屋根材によって判断されるので、重い屋根材をつかった建物は、その分しっかりと設計されるわけです。しかも、部屋の間取りを決める自由度は、それほど変わりません。
軽い建物は安い分…
「軽い建物」は、確かに作りやすいし、建築費も多少は安く済みます。しかしそれは、壁や柱を省略するのと同じこと。あなたはそういう家に住みたいですか?
東日本大震災では瓦屋根の多くの家が地震に耐え、瓦屋根の建物の耐震性が実証されました。
ここがポイント!
- ◎瓦屋根の家は、丈夫な家
- ◎「丈夫な家」には”余力”がある
- ◎しかも間取りはあんまり変わらない
淡路瓦は建物の構造も工夫されている!
1.柱の太さと壁の量が違う
屋根の重みに耐えうる設計をしているので安心!
2.軒の出の違い
軒の出が出ている事で雨から壁(窓)を守るので安心!
※雨漏りの多くは窓枠の劣化による物が多い
3.空気層の有無
内外の温度差の緩和により結露防止!
湿気の逃げ道が出来る! 遮熱・遮音効果UP !
4.瓦の厚みの違い
遮熱・遮音効果UP!
耐久性UP!
耐震実験
屋根材を選ぶ場合、日本では地震や台風に対する考慮も必要です。
従来、瓦屋根は地震に弱いと考えられてきました。しかしひとつの実験が、その常識を覆しています。
昭和58年10月、全日本瓦工事連盟の振動実験(全瓦連、全陶連共催、建設省後援)が、鹿島建設技術研究所で行われました。その結果、瓦屋根は震度7の激震でもびくともしないことが実証され、ニュースとして報道もされました。瓦屋根は正しく施工が行われれば、地震や台風に対しても安全、安心です。
国総研(国の研究機関)の耐震診断ソフト「wallstat」
wallstatはその研究成果を、木質構造を専門とする研究者・技術者の方々が使えるように改良したソフトウェアです。建物の健康診断のような物です。
wallstatを使えば、パソコン上で木造住宅の数値解析モデルを作成し、振動台実験のように地震動を与え、最先端の計算理論に基づいたシミュレーションを行うことで、変形の大きさ、損傷状況、倒壊の有無を視覚的に確認することが可能となります。
メンテナンス(アフターフォロー)
粘土瓦は部分的な修繕・補修が可能です。
万が一、台風などの自然災害で瓦が飛びましても、部分的な修理ができるため、修理代は比較的安価で済みます。
現在の粘土瓦であれば、JIS規格により、瓦の寸法が定められていますので、瓦の寸法が合わなくて直せない等といったことも心配ありませんのでさらに安心です。
その他の部材(金属瓦・化粧スレート)においては、一部が破損しますと、大きな範囲の修理になる事が多く、部分的な差し替えというのが難しいため、修理費もバカにはなりません。